著者の生田氏は東京薬科大を卒業した後、City of Hope(シティ・オブ・ホープ研究所)、UCLA(カルフォルニア大学ロス・アンジェルス校)とUCSD(カルフォルニア大学・サンディエゴ校)で博士研究員、Illinois Institute of Technology(イリノイ工科大学)の助教授の職にあります。専門はDNAの合成と構造解析で、最もホットな研究領域の一つです。しかし、ライフサイエンスに限定せずに、地球環境、エネルギー、マテリアル・サイエンス、情報科学などの先端領域についても言及されています。
生田氏は質の高い学術雑誌への投稿も多数あり、まさしく一流の学者です。その生田氏がこれからの研究者に求められる資質を述べた第2章、日本の大学院システムとアメリカの大学院の違い、それぞれの特徴を考察した第3、4章は必読です。目にする機会が多い留学雑誌では語学留学や学部留学がメインで大学院留学のページは数えるほどしかありません。大学院留学に焦点を当て、加えて一流の現役研究者が解説している留学本は貴重です。大学院留学志望者、研究職志望者はぜひ、読んで下さい。